わごむのびのび

ゲームとかアニメとかの感想とか

十三機兵防衛圏 感想(ネタバレあり)

今ブログ創設の原因
これ書いたら満足して終わる説ある

※十三騎兵好きな人にはイライラするような話が続きますので自己判断でお読み下さい

珍しくADVで話題になったので感想見たら「428」の名前が挙がっていたので買わない訳にはいかない…ということで購入。
「世間と自分の評価にズレがある」のは最近時何度も体験してきたので、評価高すぎるけどハードルを下げることを自分に言い聞かせながらプレイ開始…


終わり

評価は可。佳作には至らない凡作。5点満点中3.5(ニーアオートマタが4.5〜.8ぐらい、KH3が3.5ぐらいの自分基準)


ストーリー
「うおぉ普通の並レベルのゲームだった…」という感想がクリア後というか途中からずっとそういう感想だった
だってこのゲームずっと平坦なんだもん
物語としての緩急も何もなく、ただ謎の部分を小出しにして理解していくだけ
しかも半分ぐらい進んだら全容は大体は分かって、後は細かい辻褄合わせ的な話をダラダラ読むだけ
内容も「実はもう人間はほぼ絶滅してて」「すごい科学技術」とか見覚えのある記号の組み合わせで目新しさもない
最後まで「きっと、きっと大どんでん返しがまだあるんだろう?あるんだよぁ!?」というお気持ちでいたけど敢え無くEDを迎える

ED最後和泉と森村で〆てたけど、プレイヤーはあの二人操作もしてないしあの二人のことは概要ぐらいしか知らないの分かってやってんだろうか
何かその辺見てるとあのゲーム不完全版臭がするんだよなぁ6年かけたゲームとか言うけどその手の作品で成功例ほぼないし(AAA,インディーの土俵違いは除いて)ほとんどは躓いてる時間だからあんまりゲームとしてレベルアップしてないだけの期間だと思うんだよなあ…グラフィックやらってそんなに用意されてなかったし
鞍部十郎編ラストの機兵に乗り込む前に二人の十郎が会話するシーン、鞍部は決意し和泉は託す、という良いシーンだとは思うけど、鞍部は記憶を見たから納得感とかあるんだろうけど、プレイヤーは何となく空気感とかで察しながら「一時は不穏な空気だったけど柴君悪いやつではなかったんだね…?」みたいな感じで微妙なお気持ちで眺めないといけない辺り多分和泉と森村ルートあったんだろうなあとか思うし何にしろプレイヤー置き去りを当たり前にやってるあたりこのゲーム褒められたものではない

とにかく寂しかったのは「十三機兵防衛圏」という物語を進めるうえで必要な話しか残っていなかったこと
ギャルゲーでの日常パートをキャラ紹介部分のみ+個別ルート後に出てくるメインルートのみ、でプレイさせられたみたいな気分。
ADVの醍醐味の1つに日常パートと個別ルートの温度差によるギャップ体験みたいなものがあると思っている人間なので非常に寂しかった
「十三人のキャラのルート!」と謳っているがキャラの深堀もないから愛着も湧かずこちらも記号的に描かれるキャラの行動を眺めるゲームになってしまった


SLG
言わずもがなのうんち
CSだからって中途半端に気合入れたミニゲームという出来で5戦やったらお腹一杯
長期戦だということも表現したかったのかもしれないがダルいだけだった

ただまぁ難しかっただろうとは思う
ストーリー的には各キャラが真相を知り、立ち上がる熱い部分なのだけど、ADVで戦闘を表現するのも難しかったのでSLGに分離したけど、結果的にADVの時間軸とも切り離されたことであんまり熱さも感じられない、みたいな堂々巡りした結果残念なだけのポジションに収まったという感じ
多少残念でもADVでそのまま表現してSLGは補足的に付けた方が良かったな絶対そうだわストーリー進めるために強制的にやる必要もなくなってそっちの方が良かった間違いなく(断言)
あの簡素な表示からしても元々そういうつもりだったのかもな…


ファイル
Amazonのレビューで「この手のライブラリはストーリーで100%楽しんだものを120%楽しめるようにするためのものだが、このゲームにおいてはそのような要素はない」というのに感心したのだがその通りだと思いました まる
ストーリー進行上解放しないといけないだけのtxtファイルでしたね


システム
普通のテキスト送りADVで良かったよなぁ!?
だって話も一本道だし、分岐しないストーリーなのに意味のない選択肢・クラウドシンクがいちいち出てきてウザいし、移動も目的地一箇所に移動するだけの作業でやらされ感がすごい。要するにこのゲームADVでキャラを動かせるという要素をただの足枷・プレイヤーへの妨害としてしか活用?出来ていないのである。鞍部十郎編で「自分の行動でストーリーが分岐する」をやろうとして挫折した感がすごい
逆転シリーズファンとしてはちょっと関係ないとこも調べると面白い話、掛け合いなんかが見れるなんて要素は必要だったんじゃないかなーと思う(逆裁新作の話が出ない八つ当たり)
逆裁を引き合いに出したけど、逆裁での証拠品が今作ではクラウドシンクとしてほぼ劣化版として登場しているのでとても褒められたもんじゃない。逆裁では思考の要素だが、今作はただの「ボタン」でしかないといえるほど必要性・必然性がない
新しいものは過去を勉強したうえで生まれると言われるが、今作はこれまでの名作を勉強せずに作った結果なのではないかと思える
ちなみに私は五百里パートで猫に餌やるだけで10分ぐらいウサミが喋るまでのフラグが分からず猫に何度も逃げられました(怒)


その他諸々
文句は大体言ったので褒めどころ
13人のストーリーがバラバラに場面も何もかんも切り替わるので基本的に入り込みにくい今作(また不満じゃねーか)だが、そのほとんどが会話のみで進行し短い言葉でテンポよく進むので会話を聞いていて苦痛が少ない。通常のADVでは何だかんだダラダラキャラが喋るのを眺める光景が続いて疲れることがあるが、十三機兵ではそれがなくぽんぽん聞くことが出来る。複雑なストーリー進行だがそこまで考え込まなくてもストーリーの概要は掴むことが出来た。細かい話の整合性みたいなのはほぼ無理だけど。これは不要な話がほとんどなく、切り詰められているから、というのもありそう
散らかり過ぎない程度にやりながら無難なお話にまとめたなーという感じ
無難程度なんだよなー全然すごさがない
絵や音楽は個人的にはあんまりハマらなかったなーロボも無骨なだけで特に
機兵起動のシャキーンはカッコいい真似したくなる
比治山の毎回工場出て校内回って沖野探すのをそのまま実装したやつは今すぐクビにしろ今後の世のためにも
種崎のあっちゃんは何役やってたんだ…数えたら多分5、6役(いおり、先生、タイツ、ロリ、BBA、機兵ロボ)
PS4てホーム画面に遷移してもゲーム内時間は進むのね


間違いなく過大評価な作品です凡作の域を超えません。もちろんどんな作品でも深く刺さる人には刺さるのでその人を否定はしませんが、これを絶賛してる人間の大半は逆転検事1,2や名作と言われるADVをプレイして知見を広げるべきかなーと思います。名作と言われるのはちゃんと所以があります。その辺やってないで「ゲーム史に残る名作」「やってないゲーマーは恥ずかしい」みたいな過大なコメントをするのは恥ずかしいことだと自分は思う。ゲームに対しても真摯でない姿はニワカゲーマーの自分から見てもゲーム界をダメにするものだと思います。自戒も込めて



初ブログで長々になりましたが終わり。
見やすくする努力とかは今後頑張っていきます。