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TOR テイルズ オブ リバース感想

何だか昨今の情勢もあり、テイルズシリーズの中でも人種の対立と共存を主題に置いている、というのは知っていたので、今作をプレイしてみようかなあと思っていたところ、セールで安かったのでやってみました(PSP版をVitaでプレイ)

テイルズプレイ歴:S(GC)>P>A>E>リメD DC>D2>T>Sラタ>G>V(PS3)>X>X2>R

 

 

各人の物語が"必要十分"に語られる

テイルズがキャラゲーと言われる云われは、各キャラクターが過去を持っており、そのトラウマやなんやかんやとぶつかって、立ち上がるまでの姿を描いているというのがあるかな、と思います。
今作に関しては、まさにそこだけ絞りこんだお話という感じだったように感じました。
しかも本筋に関する、人種に絡むお話だけでキャラを組み立てていてすごいなーと思いました。

  • ヴェイグ:中身がクレアでさえあれば良いと思うものの、見た目の違和感に悩む
  • ユージーン:自分の中の消えない差別の意識
  • マオ:「ヒト」ですらない存在
  • アニー:「個人」と「グループ」を混同する差別
  • ヒルダ:迫害と自傷、洗浄

こういう計算され尽くした感のあるストーリーってそれだけで加点してしまう悔しいビクンビクン
ティトレイ君だけ特別過去はなくて、フラットな立場で差別はいけないって叫んでるとこなんかが、主人公感だろうなあと思う。
 
この各キャラ毎のお話を喋り過ぎず、でも物足りなく感じない程度の絶妙な物量で物語が語られているのがすごく良かったと思います。
どうしてもキャラの味付けがどんどん増えていって「この話必要か??」って感じの話も多くなる最近の作品と異なり、「腹八分」感のあるちょうど良いお話だったと思います。
 
演説は前評判で聞いてたほど感動しなかったですけど、あれはその後のピーチパイ食べるとこまでのセットで考えるとすごく良かったなあと思う。
どちらかって言うとティトレイがあんなにしっかり言って、動けるのが素晴らしくて感動した。行動が伴っているのとかがすごいと思う。後でも言われる理想論でしかないんだけど、まずはあの考えが大事ですね…。。。
 
まあ、とは言えリバース単体で言えばちょうどよい量だったけど、最近の作品プレイしていると物足りないと言えば物足りなかったなあとは思う。これはプレイタイミングの問題なので、まあまあ(いや、シンフォニアがあるんだしそうでもないかな…)
聖獣巡りとかの単調具合とかは、ちょっと飽きるものがありましたね。
 

戦闘はいやーキツイっす

戦闘はいやーうん。好きじゃない。

  • 3ラインが基本的に敵側に有利になるようにしか機能してない → 味方は敵殲滅のため、敵と同ラインに移動する。のに対して、敵は回避しつつダメージを与えれば良いので、ライン切り替えながら有効に戦える。
  • 攻撃後の硬直が長い(敵のノックバックが短い?)
  • 雑魚的の数が多すぎるので、容易にハメられやすい。かつ敵さんの高機動、遠距離貫通攻撃の充実っぷり、ノックバック強い。3ラインも相まって挟み撃ち展開が多いなど…(マリカ8の5,6位ぐらいの混戦地帯で常に戦っているようなストレス感がありました!あのゲームノックバックと復帰の辛くて、似たものを感じさせられた)
  • RGが通常戦闘時ではめんどくさい要素になりやすい。ボス戦などでは敵の鋼体を意図的に剥がせる手段になるんだけど、通常戦闘ではHPが回復しなくなりつつ、戦闘のテンポを落とすだけの要素というか…。タンク役は基本的に回復しづらいし、3ラインだから前衛も多く要求されるし…。。
  • 雑魚的でも平気でコンボ抜けして反撃してくるのなんなんだ…?普通になんだ…?

戦闘はG>>D2≧リメD>>|壁|>>V≧X>...って感じの自分なので評価は相当低め。Eを遊びやすくしつつ、敵を害悪化したみたいな感じでうーん。。。クソAIエターニアにギリ勝てるかどうかぐらいな感じ。(PS1レベル抜けてないってことだな…) テイルズは戦闘回数もぼちぼちありつつ、ストーリーそこそこ長く、ひきこまれる話とかではないので、戦闘が苦痛にならないレベルでダラダラやれるっていうのは結構重要だと思うんですよね。
 

システム関連

  • ダンジョンでボス倒した後に毎回歩いて帰らさせられるのなんなんですかね…。。。
  • エンハンス:いる?これ?Gの称号みたいな戦闘するほど成長していく要素好きなんだけど、これはうん…。引継ぎとかがめんどくさくて仕方ない…。
  • 奥義:FGとRGがあるので、頻繁に使えない仕様だったんだけど、使用術技のそのまま派生で続く形で良かったような気もする。元の難易度が高めだし制限だらけにしちゃ楽しくないよそりゃ。
  • 秘奥義:戦闘バランス同様にテストプレイしたのか怪しいと思ってしまうのはこいつが大きいと思う。自分がトドメに狙って使って成功するのが気持ちいいのであって、トドメにしか使えないとか発動条件がほぼ運なのとかストレス要素しかない。今回の開発者オナニー要素。
  • 第1部のテンポの良い進行からの、2部のあからさまにプレイ時間水増し(想定プレイ時間が足りなかったときに無理やり増やそうとするのやめてほしい…)
  • 「次の目的地は〇〇だ!」系の重複するスキットが多すぎる。長すぎるスキット少ないのは良き。  

戦闘がダル過ぎてかなり評価落ちる。好きな人はどういうとこが好きか気になるから聞いてみたい。
ストーリーはすっきりしてて良い。ラストは若干投げているような…?
言うほど暗いお話という感想は抱かなかったのですが、そもそもの評判をあまり聞かない微妙人気というのは納得してしまう出来でした。各キャラとストーリー自体は好きですけどね。 ☆3.5