個人的点数70〜65点
TV版と叛逆、マギレコアニメは視聴
「13年越しに見せられるのがこれか〜〜〜」となった人も多いんじゃないかな、という感想。
リアタイ勢ほどそうなんじゃないかな
感想要約
・映画単体で言えば80点ぐらいの出来なんだけど…
・「何をやりたい」の骨子がない(感じられない)まま、アニメっぽいことだけやっている
・ワルプルギスまでとまどほむパートとの繋がりが弱くて何してんの感
◯叛逆の振り返り
叛逆は蛇足だと感じている人もいるらしいですが、個人的には好きな話でした。
序盤〜中盤にかけては話が進まず寝そうだったんですが、終盤の悪ほむがまどかを堕とすシーンでは、外国人兄貴よろしく心のガッツポーズをしていました。
「これこそが10話で俺の脳を灼いたまどか偏愛異常周回女暁美ほむらだぜ!!!」
なので、私の叛逆の高評価の理由はこの最後に集約されています。
それまでの退屈な時間も、ほむらの暗闇の時間を視聴者にも体験させるためのものと好意的な認識に変換しています。
「マミさんとの超戦闘とかもあっただろ!」と言われそうですが、カッコいいだけの中身の無い戦闘という印象が強いです。「強い思いのぶつかり合いの末の超戦闘超作画」なら熱いんですが、「2時間の中に飽きないよう見せ場を何箇所か用意した戦闘と作画注力パート」だと感じてしまえば、それは感情を揺さぶるところまでいくのが難しくなってしまいます。「すごい」で終わってしまうものでした。
叛逆のストーリー忘れ気味なので少し盛った言い方かも
めんどくさい感想が挟まりましたが、叛逆の感想はそんな感じです。
アニメ版共に、「ほむらに脳を灼かれたオタク」です。
◯ワルプルギスの廻天
大雑把にはアニメ本編をなぞってるのかな、と視聴後に振り返ってて思いました。
序盤のウキウキ魔法少女を知るのが少女Aパート
→マミったは新キャラにほむらが負かされるパート
→魔女との戦闘は緑
→ワルプル登場がまどか魔女体化
→名前の無い少女の過去がほむら過去編
◯黄色
こいつだけ他のキャラに比べて序盤の伏線〜倒されるまで話が練り込まれてて面白い。
どうやらPSP版から存在していたらしいので、構想は前からあったのかな、とか思ったり。
なぎさの「純真ゆえの悪性」とみせかけての「純真な悪」に追いつかないデータキャラみたいな負けポジの対比とかが面白い。
こいつが過去どう魔女化したのか気になるのだが、「最大幸福の追求」→「魔女化は正義」の思考からすると、魔女化するほどの絶望ってなんだったのか。人から負の感情を受け止めることすら、それこそが自身の価値として考えそうな思考で彼女は何に絶望したのか。
QB「そのまま魔女化されてもエントロピー増えないから無駄なんだけど」的に言われてたところホントに良かった。ベストバウト
仮に本当に絶望して魔女化しても、その瞬間に希望になってエントロピーが相殺される、みたいなことが起きそう。QBからは利用だけで好かれなさそうな一方的矢印の関係で面白い。
針の魔女?らしいが、衣装デザイン的にも思考的にも「針山の魔女」なのかもしれない。
「中身がすかすかで役に立たない私が活きるのは他者から針を刺される時だけ」みたいな
◯緑
こいつ自体はあんまり尺使わないで過去やって杏子の過去との近しさを感じさせるなど役割は基本果たしてるんだけど、いかんせん、杏子が普通に戦ってちょっとだけ苦戦して普通に倒すという流れのせいで、何のためにいたのか分からんキャラになってしまった。杏子の見せ場パートじゃなかったんか?
きょうさや過激派による妨害の可能性がある
◯名前の無い少女
今作はほむら=ワルプルのミスリード、ワルプルの正体を見せることが主題だったとは思うだけども
過去が弱い…!弱い…!圧倒的に弱い…!
起きた出来事だけで言えば弱くはなく、まどかのなりそこないであることや、名塚底根が生まれたことなど面白そうな設定は出てきたのに、圧倒的に心を揺さぶられなかった。
何故かと言えば、彼女のそこまでの行動や名塚底根を生み出すほどの彼女の感情や思考が提示されなかったからだと思う。
対の存在だったほむらと比べると分かりやすいが、まどかに好意を持ちループすることを決め、例えまどかに嫌われても救うことを決意したほむらの思い。この思いと行動の強さに感情を動かされたのだと考えている。
だからこそ、名無しちゃんの過去回想って、ただの事実陳列の時間という印象が強くて。
「魔法少女を救いたいから魔法少女に」
⇒わかる。でも、それが魔法少女を第一に目指す動機になるのかはちょっと腑に落ちない。否定はしないけども
「限界がくる→一人一人のことを忘れない思いが反転して魔女の名前を与える名塚底根を生み出す・ワス夜の誕生」
⇒なるほどね。ひっかかるのが、名無しちゃんがどうして一人一人のことを忘れず大事にしたいのか、そういった思いが分からないから、名塚底根を生み出すほどのパワーになったのかが納得いかないというか私の気持ちがついていかない。
「「マルグリート」って誰やねん→名無しちゃんの名前でした→名無しちゃんの追い求めた理想の名になっていた、それこそまどか(円環の理)だった」
⇒はえ~なるほどね~良くつながってる~。
私がストーリーに対して面白くないと感じた時によく思う感想が
「これって設定資料集見せられてる時間?」なのですが、
今回の過去回想はこれで。
事実を見せられているだけで、そこに対して感情を動かさせられる要素が薄くて。
「あんなに可哀想な思いをしている少女たちを見て何も思わないのか!」と言われるかもですが「モブがストーリーの都合で苦しむだけの姿を見ても、それってやっぱり『設定止まり』じゃないですか…んにゃぴ…」
名無しちゃんの回想に時間かけた割には感情移入させるだけの感情の発露や愛着が湧くシーンが無さ過ぎて、設定の面白さの方面にしか気持ちが振れませんでした。
「ワルプルギスの廻天」と銘打った本作の一番の見せ場であるはずの場所が、そんなに面白くないと私が感じた理由はそんなところです。
また、名無しちゃんがまどか(円環)の出来損ないと言った通り、まどかの対比にもなっていると思っている。
まどかもほむらの時間遡行に付き合わなければあそこまでの力にはならないはずなので、名無しちゃんと同じ結末もありえた未来だし
まどかが円環の理というシステムを生み出したように、名塚底根というシステムに近い何かを生み出したり、
まどかが真っ白い魔女や円環といった、魔女になっても白く大きな存在になるのに対して、反転して名無しちゃんはワス夜という大きな闇になって。
名無しちゃんは光と闇備わった存在なんすね~はえ~すごい。
〇最後のまどほむの戦い
『なぁにコレ?(ゴロリ)』って気分でした。
「設定が理解できれば」「あそこの描写はこれこれこういうことで…」とかのそういう次元のお話ではなく、アニメ、映像作品として稚拙としか言いようがない領域の出来だったと思います。
下記が視聴中に思ったことで、1個2個なら私の見逃しや洞察力の無さの問題なのですが、ここまであるのは流石に私だけの問題じゃないと思う。
・何かやる気を失っているほむら
・いつの間にか消滅している魔女まどか
・新キャラ3人含めてほむらに「行きなさいほむら! 誰かのためじゃない! あなた自身の願いのために!!」の一連のシーンの茶番感
・何を描写しているのか伝わってこないデカまどかへ散歩していくレ〇プ目まどか
(円環の理を選択する、ほむらと違う道を行くまどかというのは何となくわかるんだけど、何か、伝わってこない)
・↑まどかがその選択をした感情がまったく伝わらないので、「何か…歩いてるなあ…」の気持ち
・名無しちゃん3人の話からココに至る、ストーリーライン的な連続性のなさ。唐突にまどほむの話に切り替わったと感じた。
画だけで示すような神秘的な空間にも出来てなかったし、感動的なシーンにもなってなかったし、ホントに私の感想は「稚拙」です。面白いとか伝わらなかったとかそういった次元ではなかったと思います…。
そういう意味では叛逆とは逆の感想になりますね。クライマックスで悪い意味で衝撃でした。ここまではそれなりに脚本の体面を保ってましたよね??
ストーリーラインの連続性が無いように見えたってのが結構痛いと思っていて。
新キャラの救いを求める声でまどかが円環を選択する、そうは見えなかった、それどころかつながりを感じられなかった。
それは、脚本なのかコンテなのか、私の問題なのかわかりませんが。
少なくとも分かりづらい部類ではないかな、と思います。
13年待ったにも関わらずなのか、13年も過ぎてしまったからなのか、どうしてそうなってしまったのか、ここに関しては明確に本作の不満点です。
〇最後に
「新魔法少女3人をそれぞれ普通に起承転結して、最後にとって付けたようなまどほむをしました」が私の今回の視聴体験でした。
新魔法少女のパートは面白いのもつまらないのもあって、普通のアニメ視聴体験に近く、最後は雑に〆られた印象で、面白いとかどうとかの感想にならなかったです。
話を全て理解した面白さとは別に、エンタメとしての分かりやすい面白さが立っていなかったのが残念でした。
