わごむのびのび

ゲームとかアニメとかの感想とか

もやしもんアニメの脚本良いよねという話

ひじょーーーに悲しいニュースが流れてきて、TLやトレンドが荒れているので

それとは逆に、私が「この脚本すごいな」と思ったやつの話をしようかと思います。

 

もやしもんアニメ(無印) 4話 「あちこち菌祭り」

この回は原作10、11、7話を再構成したものになっている。

主な変更点は下記である

  • 原作11話は序盤のみ(野菜泥バレと腹痛)で後半はカット、7話にシームレスに移行する
  • 原作7話の1ページ目はアニメ3話の一部で使用されたためカット

カットもされているし、順番も変えているわけなので、巷で言われる”原作改変”を軽微に行っているという形なのだが、私はこの原作改変をいたく納得しているというか当時アニメ→漫画の順で見て感動すら覚えた。

 

4話の変更による影響

  1. 原作では6話で及川初登場→7話オリエンテーション
    1. オリエンテーションで女子の及川が沢木たちと一緒に行動するのが少し違和感。入学直後に顔見知った人と行動するのは変じゃないが、女子同士で行動しそうな感じ。まあ、以降も同級生女子登場しないんだが
    2. 原作7話が後ろにずれたことで、沢木・蛍・及川のセット感が出るので違和感は減る
  2. アニメの4話の〆として使われる
    1. 深夜アニメは1クール構成の都合上、飽きさせないよう、2,3,4,6話など区切りとなる回を挟むことが多い。沢木が能力で活躍(?)し、有名なO-157も出るインパクトの強めの回として持ってこられたと思われる。いわゆる「山場を作る」というやつだと思われる。
  3. カットされた原作11話後半
    1. 乳酸菌とホルヌッセンの話がカットされたわけだが、この回は非常に動きが少ない。文字数が多いかつ専門性が少し強い(もやしもん全般その傾向はあるんだが)いわゆる画面映えしない回だからってことだと思われる。7話をここに持ってきた以上、オチが扱いづらくなるのでカットすることになったのだろう。
    2. 逆に腹痛だけにすることで、カレーを食べずに病院には行きオチは死守したわけだが、それによりウェルシュ菌の話はカット。O-157と間髪開けず他の菌を出すのを避けるためだろう。

1はまあ狙ってはいないだろうと思うが、2と3はいわゆる映像化に伴う原作の再構築なわけであり、意図的に行われていると推測される。

尺の都合によるツギハギの結果ではないでしょう。

 

細やかな改変

沢木が牛のケツに手を突っ込んでるシーンで「あいつ昨日つかまった」というセリフが追加されている

カレーを取ってきた沢木を見た及川「腹痛なのに…」のセリフが追加

及川がサラダを見せ「美味しそうでしょ」のセリフ追加

 → 原作の流れでも十分なのだが、沢木がサラダを見る動機付けがされている

O-157「かもして 〇ろすぞ」はカット 仕方ないね

蛍の「カレーまだ食べてなかったよね」を追加

大麻の扱いづらいネタの削除

エジプト奴隷カット(私は好きなシーンなのですが)

 

などなど、細かいセリフ修正であったり、は他にもある。

メディアの違いを意識した改変を行っているわけだが、

ただ改変するだけでなく、ちゃんと再構成されているゆえの変更が見られるんですよね。

こういうのがいわゆる原作へのリスペクトだったり、原作あり作品に対しての脚本という行為だということを私は感じました。

ある種原作付きの映像化は原作の真似とも言えるわけですが、真似のその先にオリジナリティが生まれると言われるその形を見たように感じました。

 

是非原作とアニメ見比べて「違い」を味わってほしいと思います。

 

終わりに

話題の作品の映像化では原作キャラ性格の改変や作者として重要なストーリーの改変があるそうですが、それは必要な改変なのか、原作を汲み取ったうえでより作品の質を上げるための改変なのか、クリエイターである以上は商業的理由とそこを両立するのが仕事であろうと私は考えます。(脚本家だけでなく、制作スタッフ、プロデューサーなんかもクリエイターの一部であるとも考えます)その映像化に向けた変更が成功するかどうかは置いといてね。

映像化を意識した改変は必要ですから、視聴者も安易に「原作改変!」と怒るのはやめましょう。純粋につまらないことや劣化していることに対して怒るのは良いですが、変わっていること、挑戦…かもしれないことを叩くのは余計につまらない作品が増えるだけかもしれません。

 

 

終わりの終わりに

この、もやしもんアニメの話は一度どこかで吐き出しておきたかったことなので、機会としては最悪でしたが、話せて良かったです。

同原作者の「純潔のマリア」これのアニメも割と良いんですよね。低予算アニメだったと思うんですがその中できっちり作ってて、そっちも感心した覚えがあります。

 

SEEDの映画を見てきたんですが、こいつも脚本の面白さが出ていたお話なので近々更新したい。

 

終わり

 

 

 

AI: ソムニウムファイル 感想

セールで800円だったので買ってプレイしました。   夏休みだったこともあって、2日でクリア出来ました。(クリア25時間)  ネタバレなしのつもりで書いてるけど、まあアドベンチャーなので気を付けてね。   

  

ストーリー

終始大体面白かったです。
やはりちゃんとキャラクターが見える作品は良いですね。
キャラ同士の掛け合いの面白さや愛着が湧く感じが好きでした。この辺の描写が薄いゲームはあんまり好きになれないので。
それでいて、ダラダラ駄弁るだけでなく、謎がちゃんと気になるようにバランスよく配置されていて良かったです。
ギャルゲーとアドベンチャーの中間ぐらいのポジションに感じましたね。(少しアドベンチャーに寄ると逆裁になるぐらい)いや、まあ別に女の子を口説くとかはないですけど。   ゴリゴリのアドベンチャーとかでもなく、オタク向けのカジュアルアドベンチャーといった感じ。長すぎないし入門には良いかもしれません。     結構分かりやすく情報提示が多かったので伊達は…のとこは結構予想がつきやすかった。   かと言って先の展開が見えてつまらないというほどでもなかった。   しかし全体ストーリーの部分がむちゃくちゃ面白かったかと言われるとそうでもない。という絶妙な感じ。
クリア後のカタルシスは無かったと思う。
 
気になったのは3点
①シリアス気味なパートで挟まれるギャグ
②別ルートに移る際に経緯覚えてない問題
③シュール過ぎる戦闘系のパート

①は難しいですね、好みもあるので。少し唐突感がある所が何か所かあり、それが気になりました。
③についてはマジで何も考えずに作ったんだろうなって感じで銃弾の中をトコトコ動くシーンとかね。ギャグシーンですよ。
まあ、別に主要シーンでもないとこは良いんだけど、みずきルートで世島に捕まるあたりとかはもう少し現実味持たせて欲しかった。ああいう適当に捕まる感じにされると萎えて後のシーンがつまらんくなる。  

  

キャラ

絶妙にみんなワンチャン殺人する可能性があるのが良かったと思う。
みずきルート行った時の応太への不信感やばくてどうしようかと思った。
応太ルート行ったらちゃんと嫌疑かかって安心した。
  

システム

操作パート

逆裁好きとしてはね非常に好きでしたね。   むちゃくちゃダジャレ好きじゃんこのライターさん   ただね   「イスだ」   いらないよね?!?!無数にあるけどなんなの???  このゲームの良いところに緑文字で表示されているところはまだ調べられる、会話できるってのが分かりやすく表示されるってのがあるけど、そこの良さと悪い意味でかみ合った結果無数の虚無が生まれるっていうのはやめて欲しかった。  

  

ソムニウムパート

夢の中を見るという、証拠を直接見るわけではない、というのが絶妙な塩梅。  ゲームとしてはかなり微妙。あのゲーム性にするなら制限時間制いらない(話として時間自体は意味あるんだけど…)  ていうかそもそも面白くないからあのパートいらない…   理由は云わずもがなで、ヒントも何もない択を当てずっぽうに押すだけっていうのはね… 次作で改善されてれば…されてなさそう。。          

まとめ

フルプライス7000円とかで買うのはね。少し悩む。   5000円ぐらいなら全然良き。800円は破格で遊べたと思う。   傑作と言うには惜しいとこが多いけど良作レベルよりは良かったと思う。   ビジュアルノベル・アドベンチャー系が意外にも衰退しないの嬉しい。  

ドラゴンクエスト11S 感想

積んでて放置していた3DS版のDQ7をクリアして、そのままの勢いでSwitch版をプレイ。
いやー想像以上に良いゲームでびっくりした。
サブクエとかはやりこんでないので裏ボスまでのメインストーリークリアの感想です。

ストーリー

「幼馴染とキャッハウフフしようと思っていたら勇者と言われ、城に行ってみたら悪魔とか言われて 滝の上から飛び降りることになったのですが」
という今までにない掴みばっちりのスタート。滝はもうノリノリでギャグとしてやったでしょ感。

しばらく進めてユグノア城跡、ロウ・マルティナの正体と過去のことを少し知る。
 ・国、娘夫婦、孫を一度に失くし、絶望の中でも真相を求めて旅を続け、孫と再会したロウ
 ・命の恩人の子を一度は手放してしまったマルティナの「今度は…離さない…!」
この二人のこの時の気持ちを考えたら堪らなくないですか
二人とも中の人の演技が良かったこともあり、特に麦人さんの演じるロウには涙腺刺激されまくってやばかったです。

異変突入は「はえ~絶望感すごい」という感じでしたね。。いやホントに
結局は復帰して力をつけて倒すんだろう、とかドラクエって結構2部3部構成好きだよねとか
そんなことを考えながらではあったのですが、ビジュアル面の強化もすごいこともありここはずっしりきました。
海底王国でのジャコラの襲撃で王女から逃がされるシーンのどうしようもなさ含めてここら辺の絶望感の演出すごかった。(絶対王女死んじゃうじゃんと思ってたのになんなんですかザコラさん俺の悲しみ返して)
魚勇者が流れに逆らって必死に戻ろうとする姿が良かった
でも言うほど各地そんなに崩壊してないのはなんかね。裏?ストーリーで過去に戻る説得力が低い要因でもあったからガチガチに崩壊させてても良かったと思いました。

DQ4を彷彿とさせる形で導入された個別ストーリーですが、
カミュとマルティナ の話正直いらなかったな、という感想。
シルビアとロウに関しては肉付けされてキャラが際立ちながらも、あの絶望的な状況から立ち上がっていく姿が良く表現されてて良かった。
反面、カミュとマルティナは特にキャラ立ちするわけでもなく、今後のメインストーリーまでの間にこんなことがありましたよーだけなので、あんまりプレイ感が楽しくなかった。「ふーん、で」という感じだった。
カミュに至っては不思議パワーで覚醒させてもらっておきながら敵に負けて落ちたところを結局救ってもらうガチで意味わからんエピソード。いっそ、そこらで頭ぶつけて記憶がなくなってるギャグ話にしてほしかった。
元の構想として続きが気になる話としたかったのかもしれないけどそれ単体で面白くないと続きすら見たくない派の人間です。(つまらない話を書く人の続きの話に期待できないじゃん)

飛んで黄金城でもカミュの深堀になるわけですが、
ツンデレ狙いかもしれないけど言動とか金作れるようになっての行動がアレ過ぎて可愛く見えない妹
何かそれなりのエピソードで記憶が蘇るのかと思ってたら、樹で過去見てたら合わせて記憶が戻るカミュ 挙句妹放置して逃げてきたことが判明してドン引きする羽目になる。最初は助ける方法を探したりもしてたんだろうけどね?「自分の犯した過ちから逃げたくて忘れたくて あちこちでやけになった …気づけば いっぱしの盗賊さ」ってサイコパスかよコイツみたいな気持ちになった。預言者来なかったら放置コースあったで。
カミュ天空シリーズの系統につながるとか言ってるやつはイレブン君の諦めない勇者の姿と対比してちゃんと考えて。コイツに勇者の素質は感じられない。
カミュ人気あるのってマジで顔と会心必中だけなの?? 正直ここら辺でカミュが嫌いになってきて相棒面してくることにイライラし始めました。
冬の女王わざわざ残したんだし何かあるのかと思ったけど特に話に絡むことなく捕まってるだけだしお話作り極端に下手クソなの何?
あ、でもカミュが宝珠にこだわる理由が分かったところは好き

ベロニカが自分を犠牲にしてでも仲間を、世界を守ろうとしたわけだけど、何かここはあんまり感動できなかった。
ベロニカってストーリー中だとそこら辺の人と喧嘩してるイメージしかないからあんまり愛着湧かないし、大樹に行く前にはしっかり死亡フラグ立てたり、個別ルートなくて不穏な空気出しまくってたからほぼ受け入れ態勢出来てたよね。
ベロニカ関係なく仲間キャラの一人をガチで死亡させるのか…みたいな気持ちにはなった。

ですが、セーニャのところは良かった。 あそこで、夜だったか明けてからの朝だったかに町民に話を聞くと「葬儀の時に自分の髪を入れて燃やしていたでしょう、あれは相手への思いの分だけ髪を入れるんです」みたいなことが聞けるんですが、
あのセーニャがバッサリ髪を切っていることと含めて考えてうわーーーーーーーってなりましたね。
それほど姉への思いがありながら、あるからこそ思いを姉に送って立ち上がる姿うわーーーーーーーってしばらくジタバタしていました。
あと、最強セーニャ爆誕でクリア後にまた分離したの正直「戻して」ってなったよね

異変後から「過ぎ去りし時を求めて」というサブタイトルうわーーーーーってなることが多すぎてね、もう、うん
「ロウと幸せの王国」とかいうありえたはずのありえない幸せとか
城地下でのお父さんお母さんとの話とか
本来あったはずの主人公の幸せがちらっと顔を出す度にサブタイが頭をよぎって悲しくなる、というのを繰り返していた

下記は時渡りについての考察です。

色々と考察不足な点はあると思いますが、堀井さんの「馴染んでいく」という言葉と、本が2冊ある以上、世に蔓延っているDQ11パラレルワールド説は間違い”だと断言します。
いやまあ、ただのおとぎ話みたいな感じで残った説もあるので、断言は出来ないんですけどね。 パラレルが正史みたいな論調が多いけど、色んなものを無視したうえでの話なので結構無理がある、というのが私の認識です。
勇者(イレブン君)がローシュの子孫だとか言ってる考察は一蹴して良いです。生まれ変わりとしか言われていません。勇者が血縁である必要性は明言されていません。

キャラ

最推しキャラがロウなんですけど私おかしいですか。むしろ推しにならない方がおかしくない???ぐらいの気持ちです。
何かある度に笑顔で主人公に微笑むところとか見るだけで泣けてくる

戦闘

昔ながらのシステムなのでね単調なのは仕方ないね。 単調なんだけど、つまらないわけでもないのは不思議というか感心した。 戦闘バランスが良く分からないことがちょこちょこあったのだが、状態異常の中でも行動不能系が強すぎる。自キャラは回復>ダメージにしながら敵をダメージ>回復にしつつ戦うダメージリソース管理なゲームなのに回復キャラ封じられたらほぼ終わりに持ち込まれるor長期戦に持っていかれるバランスが著しく悪い箇所がところどころ見られた。
レベリングがあまり好きでないので低レベ進行になりがちな自分には壁画世界ボスとかハッスルじじいとかかなりクソボスでした。 脳死両手剣の有能さに気づくのが少し遅かったのが悔やまれる。 ゾーンは何か空気みたいな存在だったなー。ゲージぐらい用意してくれ。戦術に組み込む気にならない。

システム

スキルパネル

こういうのって結局「最適解」がほぼ決まるので、そうじゃないと難易度上がるだけの仕様なので「ユーザーの好みで進められる」のとは違うのであんまり好きじゃない。
キャラ毎に選ぶのも少し面倒かな

キャラ会話

7とかだとBボタン押すだけでキャラが喋ってくれるのに慣れるとね、いちいち会話画面出して喋るのめんどくさいんじゃ。キャラ数も多い今作は余計にめんどい。テイルズのスキット的なのがないドラクエにはこのストーリー進行毎に話してくれるのってキャラが良く分かる大事な要素だと思うので見る気がなくなる、めんどい感じなのは 次作では何とかしてほしい。
いつも思うんだけど移動とか戦闘中の作業でしかないところの裏で適当に喋っててほしいんだけどどこういった仕様誰も実装してくれないの良く分からない。移動が苦痛な人少ないの?

見た目装備

テイルズプレイヤーからすると「バカなのかな??」とか思う仕様に驚く
ステータス目的で装備してるのに装備中は見た目が固定されるのは謎(初期衣装にも戻せない)

移動関連

崩壊後に一時馬使えないの何で?使えなくする必要なくない?

Switch版でプレイした感想

ゲーム自体じゃなくてゲーム機の問題を感想に書くのはどうかと思うんだけどさ
Switchってコントローラーのドリフト問題あるじゃないですか
ドラクエの文字送りってAボタンとかだけでなく、スティックを倒しても進むんですよね

………
………………
良いシーンだろうと問答無用で文字送りされるのマジでイライラしましたね。
ドリフト問題、海外では無償対応しているのに、日本では未だに対応してないんですよね。
割とマジで任天堂嫌いになりました。

後、画質とか動きもところどころもっさりしたりするところもあったんで、
Switchでやる必要なかったなと思ったんですよ。
でも、Sになった後に出たPS4版とかってSwitch準拠なせいで画質が720pまでとかね
分けわからんことを知ってね。余計悲しくなりました。
任天堂スクエニも嫌いになりましたという話でした。

まとめ

ふつうに全般的に出来の良いゲームでした。

劇場版 少女歌劇レヴュースタァライト

一周しかしてないのもあって考察などはすごく抜けている時点の評価になります。
劇場周回したくないので、円盤出たらまた感想出す…かも


ネタバレ注意


うーーんそんなに面白くなかったなぁ。が率直な感想。
TVアニメ版の1,2話ぐらいの時って割と微妙だったと思ってるけど、なんというかそんな感じ。


○TVアニメの続きと彼女らの将来像
物語序盤に「これ」を描くぜ!と言わんばかりに進路調査が提示されたり、各カップリング毎の続編という感じでレヴューが展開されてむちゃくちゃ興奮しました。
劇場版でやるに相応しい、見たかったものをやってくれるの好き。
でも中身が伴ってないってのが正直な感想


○殺戮のレヴュー(タイトルあやふや)
つかみで派手なことやっとけと言わんばかりのパートだけど、後の話と特別なつながりもなかったし、やらなくて良くなかった?と思ってしまう。情報少なくて考察ムリなのでお手上げ。


○双香
カップリング厨ぶっ殺すと言わんばかりのゾーンのスタート
清水の舞台から痛トラで飛び降りたり、悪女香子が酒に溺れながら旦那(双葉)を詰問したり面白かったんですが、双葉が劇を続けたい理由がまったく描かれないから何か微妙なんですよね。双葉が香子に「私にもわがまま言わせろよ…」的なこと言うシーンに重みみたいなのを感じれなかったです。(ここのセリフ自体は超好き)
まあ、東京に飛び出て夢見てるミュージシャンよろしく、特別きっかけや理由があるわけじゃないのかもしれないですが、物足りない。


○じゅんなな
永遠に1番手になれない女と、もう一人の主人公のくせに一生みんなの引き立て役とかいう、書き手の趣味こじらせ過ぎカプだと思ってる
何かバナナが「期待外れだわ」って煽って痴話喧嘩してたら純那がもっかい主役目指すって言い出して、「私たち別々の道を歩むね…」的になってて私の頭は???状態でした。見落としでいいんだよね?描写不足じゃないよね?今回のバナナは終始よく分からん。。。


○真矢クロ
TVアニメで2人レヴューが無かったこともあり、少し優遇気味の長めのレヴュー。
クロちゃんが勝つ理由がよく分からない。全体的にTVアニメと反転した結果にすることをありきとした話、レヴューがほとんどなので展開にムリが生じているなぁってのが感想。
クロちゃんが勝つために真矢も動いてるから見てて違和感激しい。
結末を決めて描くのは良いけど、過程に必然性を持たせられないとうーーーん。
カッコいい剣戟で良かったよ


まひるひかり
まひるちゃんのホラーは良いなぁ!ってなるのに、光の行動が読み取れないので微妙な気持ちになる。
後に語られる、光の「より強い輝きに勝てないかもしれない」「華恋に勝ちたい(→勝てないかもしれない怖さ?)」で、華恋に会うのが怖いという気持ちの表れから逃げているのかもしれないが、この時にそれの描写やるのも変だしうーーむ?
まひるはほとんど個人曲2曲もらったようなもんだよなぁ。相方取られてるけど


○かれんひかり
?ポイントが多すぎるし最後のとこは尺足りないのか描写少なくて分からんかったのでメモだけ
過去の描写は丁寧に進むのに今の話は
・光は何でフランス?に帰ったの?
・最高の公演(約束を果たすこと)が出来て、次に何をすれば良いか分からなくなった華恋。何を燃料にして再起したの?
 過去の思い出は「次に向かううえで燃えていったもの」という感じの描写(過去の華恋はブースターの「外or後ろ」で燃やされている)だったので、「自分が舞台に立つ理由を思い出して再起した」演出ではないと認識している。
 キリンが燃料となってる辺り、華恋の燃料が憧れ、約束から→客からの期待orさらなる高み(輝き)を目指しての舞台になったのか?



全体的に結果ありきでキャラが不自然な動きに感じるとこが微妙に感じました。(お前が彼女らの何を知っているというのだろうか)
ただ、何度も見ないと、な作品なのは間違いないのでまた感想は変わると思います。

おわり

TOB テイルズオブベルセリア 感想

3DテイルズとしてはX2ぶり(X2は途中挫折したけど) ゼスティリアはアニメと実況プレイで履修

うん。面白かった

戦闘

終始シンプルでぬるーく触ったので、あんまり感想にならないかな
ぼちぼち良かったとは思うけど、やっぱグレイセスの戦闘は最高やなって感じ。超える作品来るのかね。

ストーリー

こう言うと怒られそうだけど、テイルズで初めてしっかりお話があったなという感じ。
歴代ストーリーも別に悪くないんだけど、「なんやかんや世界を救う旅」がテイルズの基本かと思います。 今作もなんやかんや旅してるのは変わらないんだけど、復讐というテーマに対してはブレずに最後まで語られたかな、と思いました。
その結論も大きな話でなく、個人の気持ちの話なのが良かったですね。大事な人たちに大事にしてもらえなかったから復讐するっていうのは聞こえはあれですが、非常に納得感のある話でした。
お話の構成としてはアビスぽかったな。

キャラ

今までになく統一感がなく、一緒に旅する理由も???だったけど、何かいい感じになりましたね。
ストーリー中の個別キャラストーリーの展開は結構抑えめで、サブストーリーで描き切るっていう感じは意外でした。
マギルゥだけは語らなすぎるのもあってあんまり好きになれなかったなー。

システム関連

・移動

 レアボードありがてー。けどもう少し早くしてくれてもいいぞ
 ルーラ/リレミトも完備されててグッド
 最近のゲームはマップが広すぎる。移動とかにテコ入れする意思は感じたのでこれからも改善してほしい。

シンボルエンカウント

 キャラより移動速度の早い敵を出すな
 敵に気づかれた時の敵の鳴き声と振動が大きすぎる。もうちょっと抑えてほしい。

・ねこにんボックス

 これ自体は正直いらないんだけども、道中ねこスピ集めるのが何となく移動中のサブ目標みたいになって、移動のつまらなさを低減するのに繋がってて良かったと思う。

・会話・チャット

 文字読んだらボイス無視して次に行きたい人なので助かった

・装備品の習熟

 イマイチ…。やっぱグレイセスの称号習熟システム素晴らしい。
 習熟するまで弱い装備でも使い続けないといけない感じがなんかなぁ

まとめ

各項目が7~80点ぐらいで点数高めにまとまってて、極端な悪いとこもなく平均点高めで良い作品でした。テイルズとしてはストーリーが良く珍しい体験が出来たなと思いました。

アライズ期待したいけど、W主人公ということでエクシリアがチラつくのですぐ買うかは悩みどころさん まだやってないイノセンスとかに手を出すかどうかというところ。久しぶりにアビスやりたくなってるのでリメイクしてほしいなー。

おわり

映画 トムとジェリー 感想

何となく見てきたので感想を置いとく
面白くはなかったけど、まあまあ

元々ネタバレほどの話はないけど、一応ネタバレ注意

感想のポイントは3点
○調和しないのに馴染むアニメと実写
○主軸がよくわからんストーリー
○音楽の可能性に幻想を抱き続ける映画界

○調和しないのに馴染むアニメと実写
近年、CG技術が発達することによって、アニメ側のキャラをくっそ気持ち悪くしたりして実写に落とし込む形が一般化してきているかと思います。(ピカチュウ…)
まあ、気持ち悪いかはともかく実写に寄せることでフィクションと実写を融合する手法ですね。

今回のトムジェリは「実写に寄せない」を実践している作品になります。
https://news.yahoo.co.jp/articles/96b2ebe6a9e71db899b29c677de05cc099c8ecbe

大体原作厨で大体実写化否定派になる自分としては、期待半分・不安半分ぐらいで観たんですが、ザーッとした感想として言うと思った以上に良かったです。

基本的にマジでアニメままで出てくるので違和感バリバリの存在なんですけど、①役者との呼吸?演技の合わせが良い ②アニメが動くと実写がまったく違和感なくそれに合わせた動きをする(トムジェリが暴れまわると、その動きに合わせて物が落ちたり破れたりする)
①も良かったんだけど、②はもっとすごかった。ホテルの一室で暴れ始めた2人(2匹)に合わせて部屋がどんどんメチャクチャになっていく様子が面白い。2Dキャラが現実世界にいる違和感があるのに、現実はまったくそれを否定しないかのように2人の動きに合わせて物理法則が当然のように起きていく。世界が2人を受け入れているような錯覚を起こさせる不思議な映像だった。(海外の3D技術半端ない)①に関しても同じことで、人語を理解するおかしな猫鼠をふつーに受け入れて話は進んでいく。

(書いてて思うけど、フィクションの肯定ってやっぱりフィクションの大前提だなって(現実にありえないことをあるという前提の元に話が作られるってことが創作の醍醐味だと言いたいようである))

少なくとも静止画で見ると浮きまくっている2人なんだけど、世界からは否定されていないこともあり、何か見てても違和感が残り続けるわけでもなく「まあ、こんなもんか」という具合に受け入れて自然に観れるぐらいには慣れていきました。

不満点は2度ほど差し込まれる喧嘩タイフーン?のシーン
ここだけは被害の大きさが現実的に見せられるのがキツイ
ホテルの目玉と言われるガラスはバリンバリンだし、結婚式はめちゃくちゃだし
アニメだから物が壊れても笑えるけど、現実で見るとうわ…って普通に引いちゃう感じだった。ここだけ被害の起き方が現実感がなかったのもあって、実写とアニメが融合してなかったかなー。

○主軸がよくわからんストーリー
実質的な主人公はケイラなわけだが、トムジェリをタイトルに持ってくるならその時点で間違いかと思う

じゃあケイラの話がしっかりしているかと言うとそうでもない。彼女はウソを誤魔化しながらそれなりに仕事をこなし、トムジェリに振り回されるだけで彼女の成長物語とかが展開されるわけでもない。

子ども向け作品だからお話はそれなりでも良いと思うけども、それにしては彼女に割く時間が多いので子どもは退屈だろう。ていうか子どもにいきなり見せるのが嘘つき女とかヤバイな。嘘だけならともかく明らかに人を貶めてる。同僚のテレンスも恨みがあるとはいえ、結構えげつない復讐で大惨事を引き起こすし。人の汚さを見せたかったのか…?

要素としてはよくある洋画の崩壊からの再起って感じだったけど、カタルシスが感じられず(使い方合ってる?)イマイチでした。

自分が大人だからそう感じたのだろうか、どうしても、
喋らないトムジェリ<ストーリーを展開する人間
に感じたので主軸がトムジェリには見えなかった。

○音楽の可能性に幻想を抱き続ける映画界
アナ雪辺りからなのか、前からか知らんけど印象的に曲をつけるやつ
今作もあります。ダメです。うるせぇ(直球)

曲を入れる構成にしておいて、売れた時の当たりを大きくしたいのは分かりますが、あんまり作品とマッチしてなかったかなーという印象なのでもうちょっと練って欲しかったかも。

ストーリー 微妙
演出 微妙
曲 微妙
CGすごいので2Dの組み合わせとして新しいものが見れたって感じ

以上。

空の青さを知る人よ 感想

好きな作品がまた1つ増えました。

「空の青さを知る人よ」を見終わって1番良かったと思ったのは、キャラクターが「生きてる」というのを感じられる作品だったということです。 これは活き活き動いている、ということではなく、1つの人格としてしっかりキャラクターが描かれているという意味です。 特に主人公のあおいの気持ちの描写はホントに丁寧に描かれており、「何故こんなことを言うのだろう」と思う瞬間がほぼ無かったように感じました。

キャラクターがしっかり描かれたうえでの今作のストーリーってのは結構他愛のない惚れた腫れたの話なので、好みは別れるとは思います。私は嫌いじゃないです。

「空…クッソ青い」と言ってエンディングを迎えるシーン、うちの相方は「え、終わり?」と少し戸惑ってましたが、間違いなくあそこで終わりだと思いました。そこでキャラクターの心の変化は終わったのですから。

正直言うとこの作品全然期待してなかったんですよ。 前作があんなんだったので。映画館で観たんで余計にガッカリした記憶。 今作はTwitterで杉田さんが良かったと言ってたので観る事にしました。 観れて良かった。

感想なんだからどこどこが良かったとか言いたいけど、そういう作品でもないかな、ということで短いですが終わり。

次作があるか分からないけど、楽しみにしてます。