SHIROBAKO劇場版 感想【ネタバレあり】
3行感想
- 序盤の絶望感があるからこその宮森が決意するシーンがどこも胸熱
- 宮森以外の主人公sが落ちて立ち上がっての部分が弱い
- 映画特有のアニメ本編よりも大袈裟になる現象が嫌いという話(ミュージカル)
宮森あおい
制作という立場故に、アニメ本編ではあくまで「傍観者」に近いみゃーもり。 各キャラは自分の仕事に対する壁にぶつかり、きっかけを見つけ乗り越えていく。 クリエイターの悩みに対して制作では他人によって振り回されるという悩みがほとんどで、自信の悩みとかではなかったので余計にみゃーもり自身の問題に立ち向かった感は少なかったと思う。(自分自身ではない問題にどうして立ち向かうのか、という答えを見つける物語) そこに宮森が戦う理由と場を与えたのが今回の劇場版だったなと思います。
「アニメとそれに携わる人が好きだから」そう言って続けると決意して終わったアニメ本編。 そこからアニメも携わる人も去っていったところから始まるという鬼畜ストーリー。 宮森があそこまで頭張って戦うのも納得だと思う。よくやった。 やりたいことを見つけた宮森が必死に戦うのを見れてすごく嬉しかった。
それ以外のメンバーの話がどうも弱い
主には監督、遠藤、えま、ずかちゃん、みーちゃん、りーちゃん。
まあ監督は基本ギャグ担当だしというのはあるんだけど、作品中止の際の話しているシーンがあったのもあってもうちょい何かあってもよかったかなーと。飯食ったときに働いたとこしかなかったぞあの人。まあ、何よりも作品が一旦出来たとき、出来る前から悩んでいた人ではあるんだけど、そこの決意はみゃーもりに持っていかれた感が強くてなんだか物足りない~。
遠藤さんのとこもなんかなーうーん足りない感じがして。支えてくれる、待ってくれる人がいるっていうのはすっごく大きいんだけど見せ方として物足りなかった感。 ずかちゃんはボチボチ描写されてたし行動もしてたしうんまあ良いと思う。本編最後の見せ場以外良いとこ少なかったずかちゃんへの優しさよね。 えま、みー、りーはどうなんだろうあれ。アニメ教室で何か力をもらって立ち上がったという感じであそこはごり押しで解決させた感が。
最後に向けて盛り上がっていくべきところがあまりにトントン拍子で(ご都合とかいう話じゃなく)熱くなるものがなく進んでいったように感じて、イマイチ自分の中で盛り上がれなかった。最後のげ~ぺ~う~とのところは流石にどうにでも出来るやろ感が強くて。 企画?側のあやねるの人飲みとラストバトルのところだけだったから何だかなあ感。本編中で言ってた「便利キャラ」を地でいくキャラってなんだツッコミどころか?
もうちょっと何か欲しかった
アニメ本編大好き過ぎて早速見に行ったんですがガルパン共々「水島はもう出し尽くしたかな」という感じもする作品でした。 安定感はあるけどね。話全体もまとまってたと思うし、ギャグとかは面白くて我慢するのが結構つらかったw ただ感動を与えてくれる作品ではなかったかな。期待値が高すぎたのもあるかとは思うけど。
宮森姉が帰っていくところで今まで特に言及しなかった宮森が「もういいの?大丈夫?」て聞いて、姉が一瞬考える時間があって「まんず がんばっぺ」って答えるシーンみたいな。みたいな空気感が好きだったんですけど、それがなかったと思うんですよ!言語化できないので具体的シーンを言及したけど分かります?分からない人はあそこのシーン見返してみてね。そこの前のとこ含めてそういうとこがSHIROBAKOの良さだったと思うんです。
大好きな作品であることには変わらないので、宮森の最後の戦いを見せてくれてありがとう! 宮森たちの戦いはこれからも続く!